まずは、おさらいです。矢印は、5種類あるということです。これが、「四季報矢印活用術」のもっとも重要なポイントです。大化け銘柄発掘のための大前提です。忘れてはいけないことは、この矢印が、売上げ、または、利益などの「実績の伸び」ではなく、四季報記者の予想に基づいているということです。矢印活用術をみなさんに紹介しているのは、この点です。株式投資は、「期待によって動き、実績で終わる」ということです。
本当に勝てる投資家は100人のうち、わずか5人程度
では、勝てる投資家の割合を考えてみましょう。マーケットの環境にもよりますが、投資家が100人いるなら、そのうち、利益をあげることができるのは、ざっと20~30人くらいではないでしょうか。
残りの70~80人は損失を被ってしまいます。もし、損失を確定したくない場合は、保有を継続するはずです。人間の心理として、「利益よりも損失に敏感になる」特性がありますから、買値よりも下がっている場合は、「現在、仕込み中」とか、場合によっては、大幅な下落(20%以上)という塩漬け株状態になっていても、「長期投資」と主張する投資家がいます。
さて、20から30人が利益の出る投資家といいましたが、それは、その時という、「時の利」を得たことに他なりません。どんな場合であっても、勝ち続ける、いわば、常勝の投資家は、100人のうち、5人程度のはずです。ですから、利益が出た20から30人であっても、次回の売買では、損失となったり、または、なかなか成果が出なかったりという状況になるのが常です。つまり、多くの投資家の場合は、勝ち・負けの繰り返しになるということです。これが、投資哲学の根幹、つまり、「投資道」です。今回利益が出た場合は、たまたま利益が出たと、謙虚になり、まずは、利益確定を急ぐという姿勢が大切です。
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