コマツ、無人機へのこだわり 技術畑で英語力抜群、大橋・次期社長に聞く

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――大橋さんが、これまで取り組んできた印象的な仕事は?

若い頃、イギリスの工場の立ち上げにかかわりました。場所探しからビジネスプランの作成、工場の立ち上げまで全部。イギリスでは、生産だけではなくて、経理もシステムもやるようになりました。何でも勉強したのが、後々の糧になりましたね。

もうひとつ。米国のピオリア(イリノイ州)にある鉱山用のダンプトラックを造っている工場は、私がコマツ米国法人の社長だった2004年ごろは赤字のかたまりで、だいぶ厳しい状況でした。その立て直しを命じられました。売り方やアフターサービスなどのプロセスを固めて、製品の品質を改善しました。

鉱山機械の市場が回復して黒字にはなったのですが、体質が本当によくなるのには10年ぐらいかかると思っています。工場の人たちは今も同じ活動を続けています。今では鉱山機械は会社の利益頭になっていますし、彼らは自信を持ってやっている。私も彼らと一体感を共有できてよかった。

よく考えたこと、成功するまで続ける

――モットーを教えてください。

拙速は避けたいので、「熟慮断行」をモットーにしています。途中であきらめたら失敗になりますが、よく考えたことを成功するまで続けてやる。米国のダンプトラック工場の立て直しでも、慌ててやっても仕方がないので、僕が現地社員のところに行って話を聞いて原因を考えながら、品質管理や設計の専門家などに来てもらって、皆で話しながらやっていった結果、うまくいきました。トップがやる気を示し続けてあきらめなければ、組織は動くと思っています。

(撮影:今井 康一)

長谷川 愛 東洋経済 記者
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