コマツ、無人機へのこだわり

技術畑で英語力抜群、大橋・次期社長に聞く

――建機の無人化が開発の重点分野?

「無人」はキーワードのひとつです。これまで無人ダンプを展開してきましたが、2月からは自動で掘削や整地ができるICTブルドーザーも投入しました。今度はICT油圧ショベルを出します。最初は1機種ですが、どんどん増やしていきます。珍しいもの扱いではなくて、将来的には自動施工建機に100%シフトしていきたいという考え方を持っています。各製品の無人化の度合いももっと高めていきます。

無人にすると、今までの機械の設計思想がだいぶ変わります。運転席やキャビン(運転室)がいらなくなるし、それが突き進むとエンジンなどの配置が全部変わってきます。

無人ダンプなどの技術をどんどん発展させることで、新しい価値を生み出したい。他社が数年かかっても追いつけない、「ダントツ商品(例:ハイブリッド建機)」「ダントツサービス(例:稼働管理システム「コムトラックス」)」「ダントツソリューション(例:無人ダンプ)」の3つを、今後ももっと加速させていきたいと思っています。

――円高の修正が進んでいます。国内生産を増やしたり、海外で値下げをしたりなど、これまでと方針を変える予定はありますか。

コマツの国内生産比率は約55%で、国内販売比率は15%。つまり40%は輸出で、これが円安の恩恵を受けます。だからといって、生産をすべて日本に戻すようなことはまったく考えていません。コマツは油圧機器やエンジンなど、製品の競争力が決まるようなものは全部日本で生産しており、それが輸出の「40%」に含まれます。

一方、大きくて重い溶接構造の部品は物流費がかかるので、多少円安になったからといって日本から出したほうがいいわけではありません。

基本的に、製品の組み立ては市場があるところで行います。組立工場は一度設けたらその地域で頑張り、撤退しません。組立工場があるおかげで、お客様も代理店もコマツに対する信頼度を上げてくださっています。為替には一喜一憂しません。

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