いよいよ新たな上昇局面に入った日本株 日経平均だけでは、相場はわからない
日経平均株価は、6日、前日比248円82銭高の1万1932円27銭で引け、年初来高値を更新した。5日の米国NYダウは、1万4255ドルで引け、2007年10月9日以来、約5年5カ月ぶりの高値を更新。日本株もその流れを引き継いだ格好だ。
米国ダウは1万5000ドルを目指す
米国株の展望について、大和証券の成瀬順也・チーフストラテジストは、「米国企業の業績は2012年7~9月期の大底から同年の10~12月期には回復基調に戻っている。また、今後、失業率が急激に低下することになれば、金融緩和の出口が模索されることで株価にはマイナスだが、現状は緩やかな低下にとどまっており、金融緩和が当面続くという安心感も株価を支えている。NYダウは年内に1万5000ドルを目指すことになるだろう」と見ている。
では、気になる日本株についてはどうだろうか。日経平均株価は、すでに2月の時点で2008年9月のリーマンショック後の戻り高値(10年4月の1万1408円、ザラバベース)を抜いていたが、より重要なのはTOPIX(東証株価指数)の動向である。日経平均は一部の値がさ株の指数寄与度が大きく、特に最近ではファーストリテイリングの株価上昇が日経平均の押し上げに貢献しているという側面があった。
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