戦争秘話、日本は米本土を3回も砲撃していた アメリカのどこ?驚きの「被害総額」は?
第二次世界大戦でアメリカ本土を砲撃した国があるのをご存じだろうか。
アメリカは第一次、第二次世界大戦の参戦国でありながら、本土を一切危険にさらしていないイメージが強いが、実はこれは誤りである。
真珠湾攻撃から間もない頃、日本の横須賀を出航した一隻の潜水艦が、アメリカ西海岸を「砲撃」し、実際に被害を与えていた。
作家の佐藤優氏が「座右の書」として外交官時代、肌身離さず持ち歩いていた「伝説の学習参考書」が、全面改訂を経て40年ぶりに『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』として生まれ変わり、現在、累計15万部を超えるベストセラーになっている。
本記事では、同書の監修を担当し、東邦大学付属東邦中高等学校で長年教鞭をとってきた歴史家の山岸良二氏が、「アメリカ本土砲撃」を解説する。
アメリカ本土も「無傷」ではなかった!
「日本軍がアメリカ本土を攻撃していた」
そう聞いて「それは風船爆弾のことでしょ?」と答えるのは、かなりの歴史好きかもしれません。
和紙でつくった風船に、爆弾と焼夷弾を装着し、千葉や茨城、福島から打ち上げた「風船爆弾」は、偏西風にのってアメリカ本土はおろかアラスカからメキシコにまで到達しました。
第二次世界大戦中、日本やヨーロッパ、アフリカ、アジア諸国が戦場になり、多くの都市が破壊される一方で、アメリカ本土は戦場になりませんでした。
そのため「アメリカ本土=無傷」というイメージが強いのですが、じつは「日本軍はアメリカ本土を攻撃していた」のです。しかも、海路アメリカ本土へ肉薄しての「砲撃」だったというから、なお驚きです。
今回は、「知られざる戦争秘話」ということで、日本軍による「アメリカ本土砲撃」をテーマに、詳しくその実態に迫ってみたいと思います。
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