北澤:おっしゃるとおりです。非常に公平にやっていく感覚があり驚かされます。
常見:今の若者は楽器がうまいとよくいわれますよね。というのも、ぼくたちがレコードを止めて必死にコピーしていた演奏を、YouTubeで実際の手の動きを見ながら、練習している。ネット上に教科書が落ちているんです。
石川:情報を取り入れることに、いい意味で屈託がないと思います。
これから成長していくために
常見:会場から「今の20代、30代がこれから成長するために、どのような点に気をつければいいのか」との質問をいただきました。
北澤:ぼくは「思い」が強いことが重要だといいたいですね。仕事をバリバリやりたいでもいいですし、家族と過ごしたいでもいいですが、その思いを強く持つことが大切。
それを戦略に落とし込むためには、きちんと現実を見る必要があります。世の中の動きや、人間とはどうあるべきか、しっかり見極める力。思いを高くもち、現実をしっかり見る。乖離しているように見えるかもしれませんが、そのコントラストは統合されていきます。それを若者にはやってほしいですね。
常見:私の答えは、10年以内に「あの人の仕事は面白いよね」と言われるようになってほしい。それは、たくさんお酒を飲んだり、冗談を言ったりするのではなく、本気でないと人は面白いと思ってもらえないんです。どんな人間でも、人が本物かどうか見極める目は非常に鋭いと思うんです。だから、日々が真剣勝負で、あの人は面白いと思われる仕事をしてほしいですね。
(写真・構成:山本 ぽてと)
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