次期iPadに埋め込まれる新アプリの衝撃度 「Swift Playgrounds」の重要性に注目せよ
「ポケモンGO」のダウンロードのうちiOSユーザーが3分の2を占めるとの調査もあり、今後24カ月の間にアップルはポケモンGOで30億ドルの収益を得るとの投資会社の予測も出ている(関連記事)。スマートフォンの世界シェアでは、Androidが約85%と、アップルのiOSを圧倒しているものの、App Storeの課金額はGoogle Playストアの課金額を90%上回り(App Annie調べ)、数が少ないiPhoneユーザーの購買力はAndroidのそれを凌駕している。
この追い風でアップルがさらに推し進めようとしていることがある。そのカギとなるのが、今秋リリースの「iOS 10」に搭載されるiPad向け新アプリ「Swift Playgrounds(スウィフトプレイグラウンド)」。アップルデバイス向け言語「Swift」でプログラミング入門してもらうという青田刈りの発想で、5~10年後にアプリ開発者数で優位性を作り出す、「教育」という方法での先行投資なのだ。
アップル開発の言語「Swift」を初歩から学べる
今回、アップルからのiOS 10に関する情報開示を受け(関連記事)、パブリックプレビュー版(ユーザー向けテスト版)のiOS 10をもとに、その重要性と背景に流れる秘策に触れる。また、生徒が開発者登録、あるいはプレビュー登録を行ったうえで、コードアカデミー高等学校の必修授業として、実際にSwift Playgroundsを試した様子についてもお伝えする。
なおiOS 10は現在、開発者向けにプレビュー版が公開されているほか、beta.apple.com から登録を済ませることで、一般ユーザーも、手元のデバイスでプレビュー版を試すことができる。
iPad向けのiOS 10プレビュー版に付属するSwift Playgroundsは、アップルが用意するプログラム学習環境だ。同社が開発したプログラム言語「Swift」を、初歩から学ぶことができるアプリである。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら