次期iPadに埋め込まれる新アプリの衝撃度 「Swift Playgrounds」の重要性に注目せよ

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Swiftは、アップルのiPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV、Macで動作するアプリを開発することを目的としている。それまでアプリ開発に使われてきた「Objective-C(オブジェクティブシー)」よりもモダンで、現在人気のある「Python(パイソン)」や「Ruby(ルビー)」といった言語を習得した開発者を取り込みやすい。

Swiftは2015年12月にオープンソース化され(関連記事)、GitHub(ギットハブ、エンジニア向け開発サービス)で最も活発な言語のひとつに加わった。将来的には、アップルデバイスに加えて、サーバサイドやIoT(Internet of Things)に関する開発への活用も期待され、急速なコミュニティの拡大が見込まれる。

Swift開発者が増えることは、特にiPhoneの魅力の後ろ盾になる。魅力的な開発者が、新たなアイデアをアプリとして送り込み、iPhoneユーザーが享受できるエコシステムの活性化が起きるからだ。

Swift Playgroundsで実際に授業を行った

「コードアカデミー高等学校」の授業で実際に使用した

筆者はジャーナリストのかたわら、プログラミング必修の通信制高校「コードアカデミー高等学校」の立ち上げを行い、副校長を務めている。夏のスクーリング(対面授業)における必修科目のプログラミング演習で、iPadで動作するSwift Playgroundsを用いた2コマ100分の授業を行った。生徒たちは普段はパソコンでプログラミングを学んでいるため、iPadを授業に使うのは初めてだった。

アプリとしてのSwift Playgroundsは、電子書籍+プログラミング実習が行える環境だ。アプリから、まずは無料で配布されている教材をダウンロードして、すぐにSwiftを学び始めることができる。今回の授業で用いたのは、「Learn to Code 1 - Fundamentals of Swift」だ。この教材は、プログラミングへの入門そのものを、Swiftで行おうというコンセプトで作られている。

結論から言うと、非常に円滑な授業進行を実現できた。プログラミング学習では、多くの場合、プログラミングをし始める環境を各生徒が整えるまでに時間がかかる。たとえば、設定やアカウント登録などに1時間かかってしまうこともあるのだ。

その点、Swift Playgroundsの場合、iPadにあらかじめアプリが入っているうえ、アプリ内で教材をダウンロードするだけで、すぐに始められる。操作方法もiPadさえ使えれば、難しいことは何もない。

独習だけでなく、グループでの学習にも向いている。教材とプログラミングの実習がひとつの画面にまとめられているうえ、パソコンと違ってiPadをすぐに隣の人に見せることもできる。隣の生徒とコードを見比べたり、一緒に考える場面が自然に見られ、教室の中の雰囲気は非常に明るく活気あるものとなった。

また、コードにアレルギーを持たないよう、さまざまな工夫がされている。

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