世間では、今やっていることと将来をつなげるために、「夢が大切だ!」と、夢を持たせる方法を取る場合もあります。それはそれで悪くはないでしょうが、簡単に夢が持てれば誰も苦労はしないでしょう(かといって、もちろん夢を持つことを否定しません)。
「何のための勉強なの?」という質問、そう軽々しくは答えられませんね。本当に難しいと思います。
しかし、これは、多くの子どもたちが潜在的にも感じていることでしょうし、私たち大人も、このような本質的なことを意識して、今まで勉強していたのでしょうか?と考えてしまいます。(私は少なくとも、自分にとっての大試練が訪れた20歳まで、勉強の意味がまったくわかっていませんでした。ただやらなければいけないもの、受験のためのものという程度の認識でした)
私がこれまで指導してきた子どもたちも、初めは、勉強はみんながやっているから、“当たり前のようにやらなければならないもの”と思って何の疑問も感じずにやっていました。真面目な子は特にそうですね。教育分野の世界では、そのように真面目にやっている子を評価し、そうではない子(勉強の意義に疑問を持っている子)に対しては良い評価を下さない傾向がありますが、実は、疑問を感じることこそ大切にしなければなりません。彼らの疑問はとても重要なものです。
勉強は何のためにやっているのか
では、一体、勉強は何のためにやっているのでしょうか?
目先の目的としては、「(中学生の場合)〇〇高校に合格するために勉強している」というのは正しいでしょうが、「じゃ、〇〇高校に合格して、その先は?」と聞かれるとおそらく「〇〇大学に合格するため」となるでしょうね。さらにその先は「〇〇会社に入るため」になるのでしょうか?
次のような生徒との問答をご覧ください(これは実際に私が生徒にしてきた話です)。
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