「勉強する意味は?」と問う子に刺さる言葉 「将来のためになる」では、心に響かない!

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世間では、今やっていることと将来をつなげるために、「夢が大切だ!」と、夢を持たせる方法を取る場合もあります。それはそれで悪くはないでしょうが、簡単に夢が持てれば誰も苦労はしないでしょう(かといって、もちろん夢を持つことを否定しません)。

「何のための勉強なの?」という質問、そう軽々しくは答えられませんね。本当に難しいと思います。

しかし、これは、多くの子どもたちが潜在的にも感じていることでしょうし、私たち大人も、このような本質的なことを意識して、今まで勉強していたのでしょうか?と考えてしまいます。(私は少なくとも、自分にとっての大試練が訪れた20歳まで、勉強の意味がまったくわかっていませんでした。ただやらなければいけないもの、受験のためのものという程度の認識でした)

私がこれまで指導してきた子どもたちも、初めは、勉強はみんながやっているから、“当たり前のようにやらなければならないもの”と思って何の疑問も感じずにやっていました。真面目な子は特にそうですね。教育分野の世界では、そのように真面目にやっている子を評価し、そうではない子(勉強の意義に疑問を持っている子)に対しては良い評価を下さない傾向がありますが、実は、疑問を感じることこそ大切にしなければなりません。彼らの疑問はとても重要なものです。

勉強は何のためにやっているのか

では、一体、勉強は何のためにやっているのでしょうか?

目先の目的としては、「(中学生の場合)〇〇高校に合格するために勉強している」というのは正しいでしょうが、「じゃ、〇〇高校に合格して、その先は?」と聞かれるとおそらく「〇〇大学に合格するため」となるでしょうね。さらにその先は「〇〇会社に入るため」になるのでしょうか?

次のような生徒との問答をご覧ください(これは実際に私が生徒にしてきた話です)。

生徒:「先生、このまま勉強して〇〇高校に合格できますか?」
:「現段階では可能性としては入試で〇点以上必要だよね。内申点(学校成績)がすでに出ている状態だから、あとは入試のための点数がどの程度まで伸びるかによるね」
生徒:「でも、今やっている勉強って、もし志望校落ちるようなことになったら、意味なくなりますね」
:「そうかな。今やっている勉強は、来春の入試に向けての勉強であることは確かだけども、その入試のためだけだと思っているの?」
生徒:「え、違うんですか? それ以外に、勉強の意味ってあるんですか?」
:「たくさん、あるんだよね~」
生徒:「……」
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