就活時の情報の非対称性:あてにならないキャリアアドバイザー
ムーギー:キャリアパスの再整備に関してですが、学生さんの身からすれば自分が就職する会社の成功だけにベットしてキャリアを委ねることができなくなっているだけに、多くの学生さんにとっては、企業が用意してくれるのを待つのではなく、キャリアを自分で整備できるよう常にアンテナを張り巡らせなければダメだということですよね。
残念ながら、就職活動は会社側の情報と学生側の情報の非対称性がよく取りざたされるように、本当に知りたい情報をネガティブな面も含めて正直に教えてくれる企業はめったにありません。
採用側は採用側で、就職活動生相手に、アピールすべきポイントがわからず抽象的な「お客様の利益を第一に、社会の信頼を……」といったつまんないことを書くか、見た目のいい若手社員のやらせインタビューで「毎日が大変充実しています。尊敬できる人に囲まれ、入社して本当によかったです」といったコメントを採用資料に載せているから、就職マーケットの情報非対称性が一生埋まらないんでしょうね。
最後に加えると、いわゆる就職アドバイザーやキャリアアドバイザーも、学生の無知につけこんで、的外れなことを偉そうに言っているだけの人もすごく多い。せっかく学生が努力して張っているアンテナを電波ジャックしてるような気がします。「絶対に内定」「100%第一志望の企業に」などと言ってる人はまず避けるべきでしょう。あなたの行きたい会社なり業界なりで一定期間働いたことがあるか、ないし、あなたの行きたい企業に入れたレベルの人材でないかぎり、(一部の稀にいる本質的な知識と思考でキャリア選択の助けになるアドバイザーを除き)大抵時間とお金の無駄になりますよ。
この話にピンときた採用担当者の方ないし大学のキャリアセンターの方がいらっしゃれば、こちらのグローバルエリート・リクルーティングコンサルティング”係まで連絡ください。フランスの彼方から懇切丁寧にご相談に応じます。
城さん、すみません、どうやら読者のみなさんがすでに隣の部屋で待機されているようです。続きはこの後の懇親会で話すとしましょう。場所はいつもの銀座のあそこです。あそこのカツサンド、最高に美味しいですよね、バーで出るつまみとは到底思えないというか。
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