「あるべき女論」を垂れる上司に反撃する方法 「女なら自分で弁当作れ」「早く結婚しろ」…
自動車ディーラーで営業をしていたという女性が、弁護士ドットコムライフの体験談募集コーナーに、過去のセクハラ被害を投稿しました。
女性が働いていたのは、地元で大手の自動車ディーラー。男性ばかりの職場で、容赦なくノルマ達成を求められる厳しい職場だったといいます。女性はそうした環境にめげず、「ここを耐えて慣れていけば、楽になる」と信じて働き続けましたが、結果として、職場に慣れる前に退職をすることになります。きっかけは、本社の重役や店長からの「セクハラ」でした。
日常的に続いたセクハラ発言
「女なら自分で弁当を作ってこい」「仕事をするのもいいが、女なら早く彼氏を作って結婚しろ」「コーヒーぐらい上手く淹れろ」……。時にはひそひそ声で、時には他の社員にも聞こえるような大声で、再三にわたり、「女ならこうあるべき」という言葉をぶつけられたそうです。
店長から営業のノウハウを教わった時は、顧客と営業職の関係を、「顧客=彼氏=店長」、「営業職=彼女=私(女性)」とたとえられた上で、「彼女とラブホテル行こうと思ったら、たくさんおごったり、貢いだりする」と言われたそうです。女性は、「ラブホテルという単語が出ただけでもイヤでしたが、その男女が店長と私という前提だったため、本当に気持ち悪かったです」と振り返ります。
そういった発言は日常的に続きましたが、誰かに相談しようにも、「セクハラをされている」と言うことに抵抗があり、打ち明けられなかったといいます。その後、女性はどんどん仕事に行くのが嫌になり、ついには医者も原因不明とする謎の高熱を出し、自力で歩けない状態に陥ってしまいました。熱が下がり、出社した女性は、その日のうちに辞表を提出し、退職したそうです。