世界の大富豪がこぞって買う特別な車たち よく知られたブランドが造ったレアな1台
例を挙げよう。世界499台限定で販売されたラ・フェラーリの実勢取引価格は今3億円前後で、早くも新車時価格の2倍。同時期のポルシェ918スパイダーやマクラーレンP1といったミリオンダラーモデルも軒並み2〜3倍になった。有名ブランドが出した特別なモデルであれば、高く買って楽しんでも、儲かる。
フェラーリに直談判してワンオフモデルを注文
で、そんな世界で選ばれし500人くらいは、次に何を考えるのかというと、500人のなかでも特別になりたい、だ。さらに希少な限定車、たとえばラ・フェラーリのオーナーならラ・フェラーリ スパイダー、に興味が湧き、それでも飽き足らず、フェラーリに直談判してスペシャルなワンオフモデルを注文する。ベースにもよるけれど、だいたい3億円〜。つまり、ラ・フェラーリを手放すだけで、手に入る。そういう仕組みにもなっている。
そんなわけで、クルマの頂上界では、パーソナライズプログラムや極少量限定生産(100台以下)、ワンオフオーダーが大流行中である。そして、それは、自動車メーカーがエンジンとシャシーだけを提供し、好きなボディをカロッツェリアに注文していた自動車黎明期への“先祖帰り”と言えなくもない。
ということは、だ。クラシックカーイベントなどでボクたちクルマ好きの目を楽しませてくれる歴史的な“風変わりデザインカー”に負けずユニークな最新モデルだって、近い将来、生まれてくるのかもしれない。
(文・西川 淳)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら