日本発の大人戦略 ディズニーストアが復活 世界に一つしかない、若い女性向けの店
テレビ、映画、テーマパーク、ライセンスグッズ。ストア以外にも、ディズニーのビジネスは幅広い。米国をはじめ他地域ではキッズ&ファミリー向けが中心だが、ディズニー・ジャパンは、それらすべての部門で若い女性をターゲットにする。「大人ディズニー」と呼ばれる、日本独自の戦略だ。
ディズニーはメインターゲットとする18~29歳の女性を、YAF(young adult female)と呼ぶ。なぜYAFなのか。まず、日本ではディズニー商品の購入層は女性が多いという事情がある。中でも若い女性の購買力は高い。キャラクター商品市場では、35%が20歳以上の女性で、この購買層だけが唯一伸びている。
もう一つは、YAFを取り込むと周辺の購買層も取り込める、という点だ。ディズニーストアを統括する安藤徹バイスプレジデントは、それを「卵の理論」と表現する。10代は背伸びをしたい。30代以上は気持ちが若い。さらに、YAFが結婚して子育てに入ると、ファミリー層も取り込める。YAFという黄身が大きくなれば、周辺の白身も大きくなり、結果として卵(市場)全体が大きくなるという理論だ。
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