オリエンタルランドの秘密

「最強のサービス企業」はこうして創られる 

今年8月中旬、株式市場で“異変”が起きた。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの株価が1万円台乗せを達成。大台回復は実に12年ぶりのことだった。

同社株上昇は、好業績の内需銘柄買いの流れに乗ったもの。東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の集客は順調で、今年4~9月の入園者数は1325万人と上半期では過去最高を記録した。2013年3月期通期は5期連続営業増益達成の公算が大きい。

04年から約6年間、同社の株価はほぼ一貫して6000~7000円台前半で推移していた。下値を割り込むと、株主優待で提供しているパークの入場券、「ワンデーパスポート」狙いの買いが入る。反面、上値が重かったのは、成長性に対して懐疑的な見方が多かったためだ。

東京の中心部から程近い千葉県浦安市舞浜の地で、1983年開業のTDLに次ぐ第2パークとしてTDSが産声を上げたのは01年9月。隣接地には「ホテルミラコスタ」が同時オープンし、舞浜の土地は手狭になった。「一極集中の状態を打破しなければ、成長余地は限られる」。TDSの開業当時、多くのアナリストがそう指摘していた。

あれから11年。「脱舞浜」は今もなお経営課題として残る。にもかかわらず、株価が大幅な上方への水準訂正を演じたのはなぜか。「舞浜」の潜在力の大きさに、投資家が気づき始めたからではないだろうか。

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