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我慢があったから今の好調がある

ならば、もっと早くTDSのディズニー色を強めるべきだったのではないか。そう考えるのは早計だ。「我慢の時期があったからこそ、今のTDSの好調がある」(佐藤部長)。始めからTDSにディズニーキャラクターを多く登場させていたら、それこそカニバリが起きたはずだ。まず「大人のパーク」というコンセプトを確立したうえで、ファミリーの要素を加えていく。そうして初めて「TDLと違う楽しみ方を提供できる」(同)。

TDS10周年の目玉として昨春導入された夜のエンターテイメント「ファンタズミック!」(写真・上)。27ものディズニーキャラクターが登場するショーだが、TDSらしさも忘れていない。「水上でしかできない演出手法、さらに本物感やスケール感というTDSのコンセプトは踏襲した」(林諭・エンターテイメント本部副本部長)。

今年7月の導入時に「500分待ち」の行列ができた「トイ・ストーリー・マニア!」(写真・下)も同様だ。ファミリー向けのアトラクションでありながら、外観を「古きよきアメリカ」のイメージに作り上げ、TDSとの調和を図った。

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