徳洲会、日本最大の医療グループに走る激震

二男の政務官辞任に続き、徳田虎雄ファミリーと側近が内紛

徳洲会病院はもともと、離島や僻地医療の充実を目標に掲げ、虎雄氏のもと積極的に病院や医療施設を全国に増やしてきた側面がある。虎雄氏の側近によれば、同氏は常々「ファミリーには相続させない。不労所得は許さない」と公言していた。家族らもグループを相続する気はなく、唯一、長男の哲氏(医療法人徳州会副理事長)が後継者とみられていた。

虎雄氏の側近によると、ファミリー側が相続に後ろ向きだったのは、グループの会計処理操作などさまざまな形で資金を作っても、すべてが自由連合の政治資金などに充てられていたからだ。当時、病院経営は順調と言えなかったうえ、病院経営から生まれるはずの利益も選挙資金などに流れていた。しかし、虎雄氏が難病になり、病床についたままの生活となると、虎雄氏に代わって女性ファミリーたちがグループ支配を強めようとしたという。

こうなると、やっかいな邪魔者は、かつての虎雄氏の側近たちである。ここ数年間で、数人の側近たちが退職、または解雇されていった。その中には、選挙や政治資金の裏金作りの内実も知る側近もいたという。現在もなお疑惑が残る問題については、後継を狙うファミリーたちからすれば、当然、外部関係者には知られたくない。

虎雄氏の側近中の側近である能宗氏は、ファミリーたちにとって目の上のたんこぶのような存在である。そこで、昨年10月の事務総長解雇以来、数カ月をかけて能宗氏が行ってきた徳洲会に対する背任行為について調査し、今回の懲戒解雇通告を行ったようだ。

横領や政治資金規制法違反も?

能宗氏の懲戒解雇の理由は、「徳田虎雄を代表とする自由連合の会計責任者に加え、徳田虎雄の秘書ないし秘書的地位にあり、2001年に徳田虎雄がALSに罹患した後は、理事長徳田虎雄の指示、命令をほとんど代行するようになった。そのため、徳洲会グループの職員間において能宗克行の指示、命令はすべて徳田虎雄の指示、命令と同一であり、これに抗う者は理事長に抗う者であると受け取られる状況すら生ずるありさまとなった。(中略)能宗克行は、代行者としての責務を全うせず、本人である徳田虎雄の意に反した以下の諸行為を行った」(聴聞通知書の一部)こと。

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