金融のプロとして食える英語力とは?

【キャリア相談 Vol.5】

というわけで、ここまで申し上げたような業務を英語ですべてこなせることが「あるべき姿」となります。まずはゴールのイメージを持ってみました。一言で言うと、自分の業務について英語で説明できること、交渉を英語で行って自らの利益を享受出来ることがゴールとなります。

実は、英語ができないことが問題ではなく、そもそも業務上の知識が足りない場合があります。投融資対象の分析内容を正確に日本語で説明できなければ、ハンデのある英語で説明できるはずがありません。

最後は数字で話ができる

たとえばインドネシアのプロジェクトファイナンスについてヨーロッパの機関投資家に説明するようなケースです。知識については本を読んで勉強すれば獲得できるので簡単ですが、交渉は場数がモノを言います。

最初から上記のような業務を英語でこなすことは難しいでしょう。一方で金融・ファイナンスのプロ同士でやり合っている分野というのは、プロセスが定型的に出来上がったコモディティ的な業務とも言えます。業務に必要な英語の語句や言い回しは定型的なものがほとんどであり、何よりも最後は数字で話ができるので楽です。何語で言おうが1%は1%です。そのため、まずは業務に不可欠な言葉を英語化するのが第一歩です。

具体的な練習法としては、いつも使っている定型文を日本語で書き出し、英語化します。ファイナンス分野はいくらでも教科書があるので、そこからプロが使っている言葉を知ることも出来ます。実務において英語のヒアリングが苦手であったり、ネイティブではない外国人の訛りがきつくて聞き取れなかったりする場合は、「後でまとめてメールを送ります」と言えば、証拠も残りますし、仕事にはなります。

たとえば、どれくらいヒアリングができれば、「できる」と言えるのかですが、実際の交渉で支障がなければ「できる」と言えますが、Bloomberg TVやThe Wall Street Journal This Morningを8割以上聞き取れれば、実務にはあまり問題はない気がします。

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