「ダブル子連れ再婚」で幸福な家庭を築く方法

子供を悲しませないためには?

そしてあなたとの交際をあまり喜んでおられない思春期の彼の息子さんが大学へ入られるまでは、彼は息子優先の生活を決めておられるのですね。父親としての愛情や責任感が十分で(これは人間として当然のことなのですが)、かつ反抗期や思春期の男の子の父親としての経験者でもあります。

何が何でもそれぞれの子どもに母親や父親が必要だという口実で急ぐこともせず、そこに彼の思慮深さまで感じました。お付き合いが続くだけでも、祝福したい気持ちになります。

リスクばかりではない子連れ再婚

実は子連れ再婚については、私に苦い経験があります。私の親友で、シングルマザーの加津ちゃん(仮名)には、5歳児の娘(真美)がいました。そんななか、加津ちゃんは、撤さん(仮名)という人に猛烈な恋をしました。撤さんには妻子がいましたので、私は彼女が撤さんとお酒どころか、お茶を飲むことさえ反対しました。それ以上二人の仲が進展するのを、望まなかったのです。

この仲が進展するということは、撤さんは実の小学生二人の息子と妻を捨てることになります。そんな薄情な人に、加津ちゃんの娘である真美を幸せにできないと思いました。そしてそれ以前に、私は昔はもっと旧い人間で、子どもを抱えての再婚には、当時は基本的に反対でした。

義理の親となる人が、義理の子どもを我が子と同じように可愛いがるわけがなく(と思っていました)、子どもを持った以上は子ども第一に暮らすのが子どもを産んだ女性の務めだというその時の私の考えを、彼女にきっぱりと伝えました。長い人生で素敵だと思う人といっぱい出会うだろうが、それはみなファンに留めるべきで、ファンとして勝手に素敵だと思うのは自由だと言ったのを覚えています。

結果的には、加津ちゃんは真美を連れて、今では私が撤ちゃん(てっちゃん)と呼ぶその人と再婚しました。撤ちゃん曰く、自分の妻にも好きな人ができて、子供を連れて出て行ったそうです。撤ちゃんは淡泊な性格で、その淡泊さが幸いして、真美をべたべた可愛がりもしませんが、冷たくしたり、イジメるようなことはありません。

ある時は加津ちゃんから「あんたが距離を作るから真美が懐かない。本当に父親だと思っているなら、叩いてでも叱るはずだ」と言われ、本当に娘を真剣に叩いて真美が家出したということもありました。その他、夫の実家での集まりなどで真美が傷つくような事件はいっぱいあったようですが、基本的に人がうらやむほど夫婦仲がとても良く、よくお祭りのように夫婦宅には人が集まります。20年経った現在は、真美の結婚相手が撤ちゃんと同じ酒とドライブ好きで、撤ちゃんは娘夫婦が遊びに来るのをとても楽しみにする毎日です。

それで加津ちゃんは、「シングルで育てるより真美は苦労が多かったかも知れないが、シングルで育てたなら、それ以上の苦労があったかも知れず、一概には言えない。ともかくパンプキンの言う通りに撤ちゃんをファンだけに留めておかなくてよかった」ととても幸せそうに、私に勝ち誇ったように言います。

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