ピーシーデポは朝日新聞を売る 逆風下で成長するパソコン専門店のユニーク経営

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このサービス売り上げを支えているのが2006年から開始した会員制度である。「会員の実数は公表できないが7年目に入った今でも20%ペースで伸びている」と野島社長は胸を張る。

会員サービスには、さまざまなメニューがあるのだが、いま大きく伸びているのがタブレット端末やスマートフォン向けのものだ。「買ってはみたものの、どう使えばいいのか、わからない人がたくさんいる。だったらなんでも相談してください。なんでもやりましょう、というのがわれわれの戦略です」。

ホームビデオをすべてクラウドへ

2012年9月に開始し、想定以上に人気になっているのが、家庭内に保管しているホームビデオをクラウド上に格納しておくサービス。昔の8ミリテープであっても、店頭に持ってくれば、アナログからデジタルに変換してクラウドに格納する。すでに2万~3万本のビデオを受け付けているという。

YouTube、Facebookなど、無料でビデオを預かるクラウドサービスはいくらでもあるのだが、リアル店舗で対面して受け付けを行うピーシーデポのサービスに安心感を持つ顧客も多いようだ。

クラウドに入っていれば田舎の親戚ともシェアできる。端末を買い換えても安心だ

昨年12月には「1テラバイトで年額7500円」というパーソナルクラウドサービスを打ち出した。世の中に普及している代表的なクラウドサービスのうち、アップルの「iCloud」が55ギガバイトで8500円、マイクロソフトのSkydriveが100ギガバイトで4000円、ドロップボックスが100ギガバイトで199ドルという価格設定になっており、ピーシーデポのサービスがいかに安いかがわかるだろう。

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