MBA官僚がつかんだ、日本変革のヒント

シカゴ大の名物授業で、真のベンチャー魂を見た!

この授業のハイライトは、3月から4月に実施される2回の中間報告会と、5月の最終報告会だ。いずれも、100人近い現役の投資家、起業家、弁護士などが集まり、審査する。

中間報告会で、プレゼンをする学生の前にして、カプラン教授は開口一番、こう言った。

「投資家の前でプレゼンするとき、『この数字は、保守的な数字です』と言った瞬間、負け犬となることを覚えておきなさい」

森田博和(もりた・ひろかず)
1980年生まれ。2005年東京大学大学院航空宇宙工学科修了後、経済産業省入省。中小企業政策、省エネ新エネルギー政策、航空宇宙政策の企画、立案に携わり、6年間勤務。人事院の派遣研修制度により、2011年8月から米シカゴ大学ブースビジネススクールに留学中。

カプラン教授は、投資家の前では、過度に楽天的であってもいけないが、保守的であってもいけないということを伝えているのだ。

要は、起業家として、自分がプレゼンする数字に言い訳をするなということ。その瞬間、投資家は「信頼できないリーダー」だと見抜く。

「投資家の前に立つと、どうしても自己防衛的な気持ちが働いて、『この売り上げ見込みは保守的な数字です』なんて、プレゼンしてしまいそうになります。そういう僕にとっては、厳しいですが、気持ちのいいぐらい腹に落ちる言葉でしたね」

中間報告会では、オンラインフラワーショップのBloomNation社や、新たな遺伝子変換技術の開発、実用化を進めるバイオベンチャー企業ArborVita Associates社など、強豪がそろった。

「普段、あまり緊張することはないのですが、この時は、発表の2日前まで極度に緊張していましたね。とにかくプレゼンの練習あるのみだったので、たぶん100回ぐらい、予行演習したと思います。それでようやく緊張が和らいできました」

中間報告会は、およそ1カ月にわたって、毎週8チームごと行われる。森田さんのチームは20チームほどが終わった後での登場だった。

やるだけのことはやった、という思いで、森田さんは「オリガミ社」のビジネスプランを発表した。

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