藤田晋(下)「これからはオタクよりも経営者」

自分で作る力よりも、集団を束ねる力

日本の新しいモデルを創る「新世代リーダー」とはどんな人なのか。どんな能力、教養、マインドセット、行動が必要となるのか。国内外のリーダーを知り尽くした、各界の識者たちに「新世代リーダーの条件」を聞く。
第6回目は、日本を代表するIT起業家である、サイバーエージェントの藤田晋社長に、「ネットがリーダーの仕事に与えた影響」と「これからの経営者に求められるもの」などについて聞く。

※インタビュー(上)はこちら

 ナナロク世代との違い

――ネット業界の若いリーダーを見ていて、藤田さんの世代との違いを感じますか。

僕や楽天の三木谷(浩史)さんやGMOの熊谷(正寿)さんは、経営者タイプだと思うんですが、今の若手はそのさらに新しいバージョンみたいな感じです。なんか経営者寄りで、なんかいい子みたいな。

うちの子会社で「My365(マイサンロクゴ)」という写真共有アプリをやっているところがあって、飯塚勇太君という子を内定の段階でその会社の社長にしちゃったんです。彼は本当にいい子で、取材を受けても答え方が100点ですよ。今の若い世代には、そういう子が出てくるんですよね。若くても、よく知っているし、人間もできている。

――1976年前後に生まれた「ナナロク世代」とはまた違いますか。

違いますね。ネット業界でも、ちょっと前までは、ネットで面白いものを作って、仲間に評価されたいという人が多かったんですが、今の若い子はまた経営者タイプに戻ってきているんじゃないですか。仲間に評価されても、儲からないですからね。

――オタクや専門家タイプの人から、経営者タイプの人へと移っているということですか。

そうですね。世代というより、時代背景が大きいかもしれません。一時期は、ベンチャーキャピタル(VC)やメディアも、「ネットで面白いことをやっている若者はいないか」と探していたんですが、最近は下火です。

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