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ライフ #貧困に喘ぐ女性の現実

琉球大エリートは、なぜ風俗嬢になったのか 彼氏からの激しすぎるDVが秀才を破壊した

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  • 中村 淳彦 ノンフィクションライター
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同棲する彼氏に恋人が何人もいて、経済的には依存されている。不満が溜まって、当然ケンカになる。暴力も始まった。

「そのころからアルコール依存が始まった。私、酒癖悪い。酔うとグダグダグダグダ文句を言うみたいで、彼氏にそのままお風呂場連れて行かれたり、髪の毛つかまれて水漬けにされたり。トイレの中に頭を突っ込まれたり。すごくストレスが溜まる生活でした。アルコールと眠剤に逃げるようになって、眠れないし、朝から晩までお酒を飲むようになった。頻繁に記憶がなくて暴れたり、救急車で運ばれたりみたいなことを起こすようになって、最終的にはアルコールで入院するまでになって、今も治っていないです」

精神病院に入院中に妊娠が発覚した。彼氏に伝えると、「堕ろせ、俺、お金ないけど」の一言。順調にいっていれば、大学4年の冬。実家の両親が娘の惨状に初めて気づき、実家に連れ戻された。

「産んでいたら、どうなっていただろうって、今でも思う。あのときはもうボロボロで、1日中アルコールが抜けていない状態だった。もし子供を産んでいたら、アルコール抜くことができたのかな、とか。私も彼氏もお金がないから、手術代は親に出してもらった。付き添いは母親がしてくれて“本当にいいの?”って言われた。けど、彼氏はどこかに行っちゃっているし、どうにもならない。サインしたとき、泣きました」

アルコール依存で自力で立てない

アルコール依存でいまだに手が震える

新垣さんは、実家でずっとお酒を飲むようになった。手が震えるようになって、最悪のときは自力で立てなくなった。立てないときは、トイレに這うように向かう。大学は2度目の留年が決まり、琉球大学を退学した。

「私があまりにも壊れちゃっているから、親はもう諦めている。たぶん、生きていればいいかって感じだと思う。アルコール依存と、引きこもり。キャバクラで働いているとき、手が震えだしたから危ないなと思ったけど、本当に自分がアル中になるとは思わなかった。段階がある。出勤前に飲むのが普通になって、次はお昼から飲むのが普通になって、エンドレス。お金がないので、お酒代に困るんですよ」

精神状態と体調が悪い、彼女は今もその日にならないと働けるかわからない。退学してもキャバクラは続けたが、無断欠勤、遅刻ばかりだった。店長に「飲み屋は無理じゃないか。時間の融通がきくソープしかないんじゃないか?」と提案された。新垣さんは、ソープ嬢になった。

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【これ以上飲むと死ぬ】

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