琉球大エリートは、なぜ風俗嬢になったのか 彼氏からの激しすぎるDVが秀才を破壊した

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暴言と暴力を毎日浴びるようになって、彼女は人が怖くなっている。ゼミの同級生の前でプレゼンができなくなった。人前に立つと、言葉が出なくなる。そして、不眠症が始まった。時間どおりに通学ができなくなり、欠席が増えた。友達の家や実家に逃げても、ひっきりなしに電話がかかってくる。

「眠剤飲むようになって、欠席が増えていたし、学校に行くのが怖くなっちゃった。行かなきゃ、行かなきゃって思ったら、夜泣いちゃって、朝までずっと泣きっぱなしとか。とにかく、まったく眠れない。単位取れなくて、もう厳しいなって。あのころは感情が崩壊していて、運転しているときに涙が出っぱなしとか。授業を受けていても涙が止まらなくて、先生に心療内科に行けって言われた。診断は双極性障害でした。留年が決まって、彼氏から逃れるために2カ月くらい内地に行きました。その彼氏とは、それっきり。生きているのか死んでいるのかわからない。自衛隊の近くは、もしも会ったらって恐怖があるから、今も近づくことができません」

沖縄は県民が総じて所得が低く、ほとんどの県民が個人で自立して生きるのは経済的に難しい。その厳しい状況を“家族”によって乗り越えている。共稼ぎは当然、3世帯、4世帯で同居するのは一般的であり、低賃金ながら老人から子供まで家族全員が働き、生活ができる世帯収入を維持する。

子供が親に、親が子供に依存する、家庭内互助は一般的だ。沖縄は離婚率が圧倒的に高い。離婚の大きな原因は、配偶者によるDV。それは家族に依存する文化が生んでいた。多くのケースで自立できない男性が配偶者や恋人に「どうしてもっと面倒をみてくれないのか」と迫り、力が弱く、情に厚い沖縄女性たちは身体的、経済的な虐待の被害にあう。

2人目の彼氏にも依存され……

不眠症を患って昼夜逆転した新垣さんは、飲食店や塾講師で働くことも困難となった。松山のキャバクラに入店して、20時~朝方まで働くことにした。月収20万円ほど、毎月18万円が振り込まれる奨学金はそのまま借り続けていて現在に至るまで返していない。

「キャバクラで働きだして、ほかの店でボーイをやっていた人を好きになっちゃって一緒に住んだ。やっぱり、寂しくなって。その人もお金がなかった。沖縄は夜の仕事をしても給料は安かったり、上の人がいい加減で給料が出なかったり。もらっていても、たぶん10万円台だと思う。経済的に甘えられて家賃、タクシー代、ご飯代とか、お金は全部私が出しました」

2人目の彼氏にも経済的に依存され、奨学金として毎月振り込まれるお金は消えた。

「あと女癖が悪かった。何人も彼女がいるみたいな感じで、あまりにもムカついたので、荷物とか全部まさぐったら、昔の彼女の手紙が出てきた。籍は入れていないけど、子供がいるというのは知っていた。で、“あなたの子供堕ろしました”って書いてあって、何人、堕ろさせているんだって。その子供を産んだ人も、過去にその人の子供を一度堕ろしていて、最後、私も堕胎させられたから」

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