繰り返しになりますが、ポイントは“ほんのちょっとの言葉”なのです。基本的に上司の発言は、部下からすれば「すべて指示命令」ということになります。ですが、その上司自身が“理不尽命令上司”か“情熱指導上司”かで、かなり違うのです。
“理不尽命令上司”は、指示はしても指導はしないため、ただ単に「死ぬ気でやれ」など、感情的な指示のみです。それはもう指示ではなく命令になってしまいます。
しかし“情熱指導上司”は責任が上司自身にあると考えているため、放任ではなくチームをこうしたい、こう進めたいと明確な想いや方針があるから、具体的な指示を考えられるのです。その上で、相手の自主性を刺激するから強いコミットメントが生まれる信頼関係が構築されます。
先にも書いたとおり、指示や指導は一方通行ではなくお互いの信頼関係によって成立します。どうか忘れないでいただきたいのは「いつも仕事に情熱を持って、熱い気持ちを伝えてこそ人は動く」ということです。
2013年、かけがえのない女性部下の力を花咲かせて、チームを勝利へと導いていただくことを祈っています。
(担当者通信欄)
男性上司と女性部下とのコミュニケーションは非常に繊細で難しいことばかり。この連載で紹介できるのはその一端。いかにチームを強くするべきか悩んでいる方も多くいらっしゃると思います。そこで、東洋経済オンラインリニューアル記念と致しまして、太田さんとコラボレーションをしてセミナーを開催することとなりました。
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