「生涯現役」こそが最高のキャリア人生だ 「レスラー兼社長」武藤敬司の仕事論
俺、今年誕生日が来ると、54歳になるんだ。小橋建太は46歳で、佐々木健介は47歳で引退したね。2人とも、「元プロレスラー」という肩書きで紹介される。でも俺、それって、ちょっと過去の人という印象も生まれて、なんか得してないと思うんだよ。
人生に引退はない。生きることは現役でいること
だから、俺に限って言えば、引退はしない。人生に引退はないだろ。プロレスは俺の人生だし、すなわち、生きるってことは、現役でいるってことだから。
今ってインターネットやスマホが進化したおかげで、色んな情報を映像やネットなんかでみることができるようになった。だから過去のものを組み合わせて、新しい何かを生み出すのが当たり前になっているよね。
要するに今はアレンジメントの時代。それはプロレスに限らず、あらゆる分野に共通した傾向のように思う。それ自体は悪いことだって思わないし、そうなると今度は、元ネタのセンスが問われていく。どこからアイデアを引っ張ってきたか、その知恵比べが生まれてくるよね。
ただそこで、ちょっと考えすぎ、真面目すぎな人が多いと感じる時が多い。何かサプライズが足りない。他人の目なんて気にせず、もっと純粋に自分がワクワクすることだけを考えて行動したっていいと思う。いくら多くの人にウケるからって、自分が楽しめないものを生み出したところで、それは生涯現役で続けられないと思うんだ。
オリジナルが出尽くして、アレンジ技が求められている時代は、誰かが正解と決めた価値観に従うよりも、もっと柔軟に状況の変化に対応しながら自分自身の正解を見つけていく方がいい生き方ができるはずだよ。
マジに期待している。
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