新日本プロレスはなぜ一部上場を目指すのか V字回復を遂げた「企業」の新たな挑戦
上場の目的は、プロレスをファンにお返しすること
一時は倒産寸前の経営危機に陥りながら、奇跡的なV字回復を遂げた新日本プロレス。その新日本プロレスは、2018年後半から2019年にかけて一部上場を目指している。
審査に合格するためには2016年度(2016年8月~翌7月)の利益が重要なデータとなる。そのため毎年8月に開かれるビッグイベント、G1クライマックスの成功が欠かせないという事情も生まれている。
新日本上場の目的は、「プロレスをファンにお返しすること、プロレスを社会の公器にすること」と言う木谷高明オーナーに、その意図について聞いてみた。
「新日本のファン層と、株を買う年齢層は近い気がするんですね。個人株主にたくさん参加してもらって、株主という名のファンクラブを作りたい気持ちがあります。新日本が更にファン参加型のエンターテインメントになることを望んでいます」
もしもPER(株価収益率)が20~30倍付けば、約100億円の時価総額になる。その内の5%分の株式を公募にすればファンが買うことができるし、そこで5億円の資金調達が可能となる。ファンには10万円ほどの価格で株式が買えるようにしたいと木谷氏は言う。
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