これが新日本プロレス、闘魂の復活劇だ! 1.4東京ドーム決戦は通過点にすぎない
日本列島を大型の寒波が襲った昨年12月19日。東京・文京区にある後楽園ホールは屋外の寒さがウソのように、異様な熱気に包まれていた。
この日行われていたのは新日本プロレスの興行。「Road to TOKYO DOME」と銘打ち、1月4日に行われる東京ドーム大会の前哨戦が繰り広げられた。試合開始の夕方6時30分を前に客席はすでに満員。1974人の観客が男たちの熱い戦いに熱狂した。
会場に飛び交う黄色い声援
会場に足を運ぶと、かつての新日本とは異なる光景があった。女性客の多さだ。数年前まで新日本の客席に陣取っていたのは、ほとんどが男性だった。野太い声援が響き、不甲斐ない試合をする若手選手やヒール(悪役)には容赦なくヤジが飛んだ。
だが、今の新日本は違う。棚橋弘至やオカダ・カズチカといったイケメンの主力レスラーを目当てに、リングサイドの席には女性ファンが目立つ。最近では会場に足を運ぶ客の3割を女性が占め、黄色い声援も当たり前となりつつある。
現在、新日本の運営を担うのは、カードゲーム会社のブシロードだ。これまでのプロレス団体の収入といえば興行による収入やテレビの放映権料が主だったが、2012年にブシロードの傘下に入ってから、さまざまな改革に取り組むことで収入源を広げていった。
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