これが新日本プロレス、闘魂の復活劇だ!

1.4東京ドーム決戦は通過点にすぎない

その1つがグッズの改革だ。プロレス会場の土産の定番といえば、選手のTシャツ。これまでは選手の名前を大きく記したものや、選手の容姿を前面に出した商品が主流だった。そのため、試合会場以外で着用するには若干の抵抗もあった。そこで、普段の外出時でも着用できるような洗練されたデザインのTシャツを増やしたところ、物販収入が回復した。

広告宣伝も積極的な策に打って出た。JR山手線の車両や駅構内にポスターを大々的に掲げることで「プロレスの流行」を印象づけ、離れていったかつてのファンを呼び戻す一方、新たな客層の開拓も進めた。こうした取り組みが、冒頭のような女性ファンの獲得につながっている。

新日本がたどってきた盛衰の歴史

これらの施策が実り、売上高は2013年7月期に16億7083万円、2014年7月期に22億6753万円と着実に回復。2000年代後半の11億~15億円で低迷していた時期から一歩抜け出した。だが、ここに至るまでは紆余曲折の連続だった。

かつての新日本といえば、創設者であるアントニオ猪木をはじめ、長州力や藤波辰爾といったスター選手を輩出。1990年代に入ると武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也の「闘魂三銃士」が一時代を築いた。1997年には過去最高となる39億3310万円の売り上げを達成。翌1998年にはアントニオ猪木の引退試合で東京ドームに7万人を動員するなど、絶頂期を迎えた。

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