Facebook新社屋、「日本人画家」起用の理由 テック企業とアートの密接な関係とは?

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「Facebook Artist in Residence Program」に選ばれた初めてのアジア人、ミキマサコ氏(筆者撮影)

カリフォルニア州メンロパーク。シリコンバレーの中に位置する世界最大のソーシャルネットワーキングサービス、フェイスブックのキャンパスは、働く者にとって「楽しい場所」「行きたい場所」として、愛されている。「最高の環境だ」という社内の評価は、グーグルとも、アップルのそれとも違う。「マークは、お金にならない仕事をしたいから、お金になる仕事を探しているのだ」という意見に共感し、日々の仕事を楽しむことを、大切にするメンタリティがある。

その理由を作り上げるひとつの要素を目の当たりのする機会があった。日本人のアーティストが、フェイスブック社内に巨大な壁画を完成させたと知らせを受けたからだ。

アートプロジェクトにアジア人が選ばれたのは初

全長6mのクジラとオオカミの壁画

深海を思わせる落ち着いたブルーに浮かび上がる、巨大なクジラと、その上に立つオオカミ。クジラが小さいのか、オオカミが大きいのか、シュールさを漂わせる壁画。その前では、思索に耽る場所を与えられたように、社員が歩みを止めていく様子が印象的だった。

18歳で米国に渡り、アーティスト活動を続けているミキマサコ氏は、フェイスブックのアートプロジェクト「Facebook Artist in Residence Program」に選ばれた初めてのアジア人だ。

アーティストを招聘するフェイスブックには、どんな戦略があるのだろうか。そして、ミキ氏がみる、サンフランシスコにおけるテクノロジーとアートの新たな融合とはどんなものだろうか。

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