アストンマーティンが広島と福岡に出た理由 限定モデルや新世代スポーツカーが絶好調

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日本初上陸のアストンマーティン・ヴァルカン(アストンマーティン広島にて)
去る4月、アストンマーティンの正規ディーラーが広島と福岡の2拠点でオープンした。オープニングイベントに来日した本国CEOのアンディー・パーマー博士に、同社の未来について伺った。

異例の大ヒット

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

いま、アストンマーティンが元気だ。先日発表した限定モデル「ヴァンテージGT8」は、16万5000ポンド(約2550万円)という価格ながらも150台が即完売。今年1月のジュネーブショーで初披露された新世代スポーツクーペ「DB11」(国内販売価格:2380万円)も、すでに1500台以上の受注を獲得し、当初の目標を大幅に越える記録を達成している。全世界で年間4000台しか販売しないメーカーとしては、異例の大ヒットだ。

主要マーケットは北米を中心にイギリス、ドイツ、スイスといったヨーロッパ各国、そして中国と続くが、年150台程度を販売するここ日本も例外ではない。今年4月下旬、広島と福岡に、それぞれ地域初となる正規ディーラーを新たにオープン。攻勢をかける。

「次の100年を目指したクルマ作りを」と語るCEOのアンディー・パーマー博士

「創業から100周年という節目を越えた今、我々は次の100年を目指したクルマ作りをしなければなりません。そのために出来ることは何でしょうか。それは伝統を守り、ハンドビルドで一台、一台を丁寧に作り上げていくこと──つまり日本でいう“匠”の精神を育てることです。そして常に進化し続けなければなりません。本日、日本初公開となったスペシャルモデル『ヴァルカン』は、アストンマーティンが描く未来のヴィジョンが至る所に散りばめてあります」

そう語るのは、今回のオープンにあわせて来日した同社CEOのアンディー・パーマー博士だ。彼の表情は自信に満ちあふれていた。

次ページビジョンがあるからこそ、攻めに出る
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