アストンマーティンが広島と福岡に出た理由 限定モデルや新世代スポーツカーが絶好調

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日産の副社長というポストからアストンマーティンへ移って早1年半。パーマー氏はその僅かの期間で、投資家から開発資金を調達。ラグジュアリーサルーンの「ラゴンダ・タラフ」に続き、コンセプトモデルとして発表したSUVモデルの「DBX」と、ニューモデルの開発を進めている。

躍進はこれからが本番

最新のCIで設計されたアストンマーティン広島のショールーム

生産台数も、これまでの年間4000台から、倍近い7000台を目標とし、2019年までの間にバリエーション展開を含め11のプロダクションモデルを発表していくというから驚きだ。アストンマーティンがいま攻めに出る理由は、そうしたビジョンがあるからこそ。広島・福岡の2拠点において、正規ディーラーがオープンしたのもなるほど納得がいく。

アストンマーティン福岡にて

今回新たにオープンした広島・福岡どちらの店舗も、アストンマーティン最新のCI(コーポレート・アイデンティティ:企業の特色を示すイメージ)で設計されており、広島では新車・ユーズドカーを含めて最大4台、福岡では7台が展示。どちらもゆったりとしたスペースで、じっくりとクルマを眺めることができる。

ボディのカラーをはじめ、シートのレザーやステッチなど、新車を注文する際に細かな仕様をオーダーできる「アストンマーティンラウンジ」も両店舗に併設。さらにサービス工場も完備し、英国本社ゲイドンでトレーニングを受けた選任のチームがサポートするなど、アフターケアの体制も万全だ。

アストンマーティンの国内正規ディーラー網は、東京2拠点、名古屋1拠点、大阪1拠点に、広島と福岡を加えて全6拠点体制となった。今後は横浜をはじめ、4WDモデルのDBXの導入にあたり北海道と東北エリアへの進出も検討しているという。アストンマーティンの躍進はこれからが本番だ。

(文:秋月 新一郎)

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