市内の小さな旅行会社で観光ツアーのドライバーをするジネイ・アレマヨさんは、電車のレールが敷かれる前は乗り合いバスを乗り継いで通勤していたが、今は乗り合いバスから電車に乗り換えてオフィスへ通うようになった。
ジネイさんにとり電車を見るのも乗るのも初めて。「駅がたくさんできて僕たちにはとても役に立っているよ」とジネイさん。「アディスは人口が多いからこの街にはもっとメトロが必要だ」「電車が通ってとてもうれしいし、とても誇り高い」と言うのは、やはり通勤で電車を使い始めたエチオピア商業銀行勤務の男性ビルク・メンギストさん。「エチオピアにはこれが必要だった。これからもこの国はどんどん発展していくと思う」と誇らしげに語る。
中国の携帯メーカーが大人気
東京・渋谷ハチ公前のような大きなテレビスクリーンが目印のアディスの繁華街の1つエドナ・モール。一帯はここ数年でおしゃれなカフェやエレクトロニクスやスマホの店、先進国を模したバーガー店チェーンなどが次々にオープンした。
流行に敏感な若者が集ったり、カップルがデートをしたり、富裕層がカフェでお茶をしたり、週末は特に多くの人たちでにぎわう。その一角にあるのが青と白を基調にしたスタイリッシュなインテリアの中国携帯メーカー「TECNO」の店舗だ。
「最新モデルの“Phantom5”は売り切れで、今入荷待ちの状況です。タブレットの“DroiPad8”も在庫切れです」と話すのは真っ白なユニフォームを着たエチオピア人店員。「ご存知のように、私たちの製品はここエチオピアで作っていますから、数日で製品は来ます」と誇らしげに説明する。
第4世代通信にも対応する“Phantom5”は最高価格帯のモデルで7600ブル(約3万8000円)、“DroiPad8”も最高価格帯のモデルで3950ブル(約2万円)だという。
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