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〈9年ぶり社長交代〉新生・京セラをアピール「アメーバ経営」の現在地━━KDDI政策保有株をテコ入れ、大胆な経営方針の背景にオアシスの"圧"

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作島史朗専務(写真左)が谷本秀夫社長(写真右)の後任として復活に挑む(撮影:ヒラオカスタジオ)

「いかに創業者の理念を継承できるのか、特別なタイミングに社長を務める責任の重さに、身が引き締まる思いだ」

京セラは2月2日、9年ぶりとなる社長交代を発表した。取締役兼執行役員専務の作島史朗氏が4月1日付で社長兼最高経営責任者に昇格する。谷本秀夫社長(65)は6月開催予定の株主総会で取締役を退任、特別顧問に就任する。山口悟郎会長(70)は続投する。

作島氏は京都出身の59歳。長年、電子部品事業で研究開発に携わり、2017年ごろには業績が悪化していたSAWデバイスという高周波部品事業を立て直した実績がある。現在は「経営改革プロジェクト」担当として、京セラの収益性改善を担っている。

「京セラフィロソフィ」を議論

京セラといえば、創業者で“経営の神様”ともいわれる稲盛和夫氏が提唱した仕事・人生論「京セラフィロソフィ」や、会社を独立採算で運営する小集団に分けてきめ細かな組織運営を実現するという「アメーバ経営」で知られる。

新生・京セラのあり方について問われた山口会長は「フィロソフィは守っていかなければいけないが、その周りに独特な慣習や文化がこびりついている。本当のフィロソフィをむき出しにし、それを中心に経営しなければいけない」という考えのもと、創業者亡き後に経営陣で議論を続けてきたことを明かした。

そのうえで、アメーバ経営などの独特な経営スタイルがあるがゆえ、株主・投資家から理解されにくい会社になっていた節があるとも語った。

作島氏らが率いてきた経営改革の進捗報告で明らかになったのは、大きく変わり映えした京セラの経営方針だ。まずはポートフォリオ強化に向けて、27年3月期からROIC(投下資本利益率)による事業評価を始める。

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