20代女性が「産まないこと」を決断したワケ

産まないという決断は"悪いこと"ではない

<今週の産まない女>
名前:和香
年齢:29歳
職業:システムエンジニア
住まい:新宿
家賃:10万円
趣味:読書
座右の銘:隠忍自重

結婚したいと思えない私は変なのでしょうか

20代で“結婚”からフェードアウトすることを決断した和香。決して容姿に非があるわけではないし、見た目はいたって普通の女性だ。彼女がこの若さで、こうした決断をしたのはなぜなのだろうか。

「20歳を過ぎた頃から“結婚”って必要なのかなと思うようになりました。もちろんひとりで生きていくのは大変ですし、両親のことを考えれば孫を見せてあげることが最大の親孝行だと思っています」

29歳となれば友人の結婚報告や、出産のタイムラインをSNSでは頻繁に見かける。“おめでとう”と祝福する気持ちの裏側には、冷めた気持ちの自分も存在するという。羨ましいという気持ちは一切なく、またお祝いを包むのかと財布事情の方が気になる。しかし、この支払いは“結婚しない” ”産まない”と決断した自分の義務だと受け止めているのだ。

友人の花嫁姿を見れば祝福できる気持ちもあるし、子供はとても可愛いと感じる。でもすべて“他人事”だからそう思えるんですよねと話す。

和香の両親は幼いころに離婚をしており、母子家庭で育った。しかし、父親がいないことを寂しいと感じさせないくらい、22歳という若さで彼女を産んだ母親は、愛情を注ぎここまで育ててくれたのだ。そのことについては心から感謝をしているし、尊敬をしている。でも自分がいざ子供を持とうと思うと一番先に思うのは“怖い”という感情だった。

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