一人でも安心!取引先訪問の「4つの心得」 多様化する受付、遅刻リスクには要注意

拡大
縮小

このように受付の仕組みが多様化し、遅刻のリスクが増えました。せっかく早くいっても受付でつまずいたら意味はありません。初めて訪れる会社は、会社の場所だけではなく、どんな受付なのか、訪問先のフロアにたどり着くまでにどれだけ時間がかかりそうか、しっかりチェックすべきでしょう。時間つぶしは、そのあとです。

訪問予定先に緊急事態が起きたら

心得3 会社のWebページはチェックして突発的な事態に備える

どれだけ経験を重ねても、訪問で悩む場面は出てくるものです。たとえば、スマホでwebニュースをチェックしていると、突然の臨時ニュース。訪問予定の企業の不祥事が報じられていた。こんな時はどうすればいいのでしょうか。

約束通りに訪問すれば「事件に負けずに頑張ってほしい」とエールを送っていることをアピールできそうですが、同時に「この忙しい時に配慮がないやつだ」と思われる心配もあります。かといってキャンセルすれば、「世間の評判に流される信用できないやつだ」と思われそうな気もします。

企業不祥事の火消し役を何度か担当したことがある大手PR会社のCさんは、「『日を改めましょうか。どうしましょうか』とまずは、聞いてみることです」とアドバイスする。

不祥事が起こった場合、確実に忙しいのは対応に追われる広報部と該当部門。不祥事に関係ない部署は通常通りというケースは少なくありません。そうかと思えば、会社の周辺はマスコミ関係者であふれて、そもそも会社に近づけないといったケースもあります。スタッフの多くが自宅待機を命じられ、会社にほとんど人がいないというケースもあります。ですから、まずはメールや電話で確認することが大切です。もっとも微妙な問題なので、電話をかける前に上長の許可を得た方が無難でしょう。

それでは、新聞の一面を賑わすほどではない小さな事件をネットニュースなどでみつけてしまったらどうすればいいのでしょうか。その場合、まず、その会社のWebサイトを確認します。アポイントをキャンセルするほどの不祥事であれば、トップページに「お詫び」や「事件について」などと題した情報がでているはずです。仮に出ていなければ、その問題は、会社全体の問題ではなく1部門の問題、もしくは個人の問題だととらえていると考えていいでしょう。訪問先が不祥事の該当部署でない限り、通常通りに訪問してかまいません。

次ページ訪問前に考えておこう
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT