上司との対話も一種の“営業行為”です 対話をスムーズに進めるための気配り

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上司との対話も、一種の”営業行為”

実際に上司と話すときに普段と違って、緊張して固まったような態度で話す人がいます。あるいは手を膝の上に置いて、従順そうな姿勢で対話する人もいます。

「あのー、実は…、そうですね…」

歯切れも悪く、固まったままで対話をしているとテンポも悪く、相手の印象も悪くなってしまう場合があります。上司を立てて対話をしているはずが、むしろマイナスになっているとは、もったいない話です。あるいは上司から緊張しすぎているように見え、

「本当に言いたいことが言えているのだろうか?」

と思われてしまうかもしれません。

むしろ、伝えたいこと、特に重要だと思うことがあれば、身ぶり手ぶりを交えて対話したほうが趣旨は伝わります。考えてみてください。営業パーソンはお客様にプレゼンテーションをする際、理解度を高めるために、

「社長、この商品のセールスポイントはココです」

と強調するところでは語気を強めて、拳を握ったり、強調したいところで胸をたたいたり、派手な身振り・手振りもいとわないことでしょう。

上司と対話する場合だって、ある意味で説得、理解を高める営業行為です。お客様にプレゼンするときと同等に、伝えたいことに対して動作をつけてもまったく問題はありません。むしろ、深く伝わることでしょう。私も上司に報告・相談するときには身ぶり手ぶりをつけて話をしていました。例えば、

●「私が思うには…」と意志を強調したいときには、手を胸に当てる
 ●「任せてください」と信頼を獲得したいときには、胸をたたく
 ●「これでいきましょう」と押すときには、拳をグーにして突き出す

といった動作を、対話に勢いをつけるスパイスとして行っており、実際に効果も大きいものがありました。また、動きを交えることで相手の視点が動き、対話に躍動感が生まれます。社内でも営業でも、対話の原則は同じなのです。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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