上司との対話も、一種の”営業行為”
実際に上司と話すときに普段と違って、緊張して固まったような態度で話す人がいます。あるいは手を膝の上に置いて、従順そうな姿勢で対話する人もいます。
「あのー、実は…、そうですね…」
歯切れも悪く、固まったままで対話をしているとテンポも悪く、相手の印象も悪くなってしまう場合があります。上司を立てて対話をしているはずが、むしろマイナスになっているとは、もったいない話です。あるいは上司から緊張しすぎているように見え、
「本当に言いたいことが言えているのだろうか?」
と思われてしまうかもしれません。
むしろ、伝えたいこと、特に重要だと思うことがあれば、身ぶり手ぶりを交えて対話したほうが趣旨は伝わります。考えてみてください。営業パーソンはお客様にプレゼンテーションをする際、理解度を高めるために、
「社長、この商品のセールスポイントはココです」
と強調するところでは語気を強めて、拳を握ったり、強調したいところで胸をたたいたり、派手な身振り・手振りもいとわないことでしょう。
上司と対話する場合だって、ある意味で説得、理解を高める営業行為です。お客様にプレゼンするときと同等に、伝えたいことに対して動作をつけてもまったく問題はありません。むしろ、深く伝わることでしょう。私も上司に報告・相談するときには身ぶり手ぶりをつけて話をしていました。例えば、
●「私が思うには…」と意志を強調したいときには、手を胸に当てる
●「任せてください」と信頼を獲得したいときには、胸をたたく
●「これでいきましょう」と押すときには、拳をグーにして突き出す
といった動作を、対話に勢いをつけるスパイスとして行っており、実際に効果も大きいものがありました。また、動きを交えることで相手の視点が動き、対話に躍動感が生まれます。社内でも営業でも、対話の原則は同じなのです。
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