アコーディアと経営統合の機は熟した

PGM社長のTOB会見詳報

買い付け株数の上限は発行済み株式数の50.10%、下限は20.00%。上限を設けたのは経営統合が目的だから。66.7%を超えると全部買い付ける義務が発生して上場廃止となり、少数株主を追い出してしまう。そうではなく、8万1000円を魅力的と思う株主には今売っていただき、最後の経営統合まで見届けたい株主にはそのままお持ちいただく。そういうメッセージをアコーディアの株主にはっきり示したということだ。

TOBの目的は両社の経営統合の実現にある。そのためにはそれなりの株主となり、経営統合を再度申し入れるということでないと迫力がない。本経営統合は間違いなく両社の企業価値を向上させ、アコーディアの株主、従業員、顧客、すべてのステークホルダーにとってよいことだと信じて、疑っていない。

アコーディアの経営陣も当然、前向きにお考えいただけるのではないか。ただ、このTOBに関してはいっさいアコーディア側と事前に協議していない。今後、法律にのっとった期間内にアコーディアの経営陣から賛同いただけるか、賛同いただけないか決めてもらえるだろう。それを見守りたい。

TOB成功でもすぐに統合はしない

本件は、あくまでもTOBであり、事前協議もしていないから、ちゃんとしたデューデリジェンス(M&A時などにおける企業調査)は行っていない。統合比率も未定だ。TOB期間は来年1月17日までだが、それですぐに経営統合するわけではない。

アコーディアの経営陣が今後、どのくらいフレンドリーに、前向きに経営統合の話をしてくれるかにもよるので、経営統合の具体的時期や統合比率は未定だ。今後については、ゴルフ業界の環境変化や両社の業績変動などを踏まえ、しかるべき時期にしかるべき統合比率を決めるものと考えている。

次ページ共倒れを避ける
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • あふれる独自性 ニッポンのすごい研究者
  • 買わない生活
  • 財新
トレンドライブラリーAD
人気の動画
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
人望のない人は「たった一言」が添えられない
人望のない人は「たった一言」が添えられない
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT