新入社員には是非「この映画」を観てほしい おしゃれから処世術まで人生の質を高めます

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長年にわたり黙殺されてきたタブーに触れようとした記者たちには、「そんなことを報じて誰が責任をとるんだ」といった具合に圧力が襲いかかります。しかし、記者たちは「だったらそれを報じなかった責任は誰がとるんですか?」と返すわけです。もちろん誰もが簡単にまねできるようなことではないですが、こういった実話があったということは、知っていて損はないと思います。

また、ベン・スティーラーが主演・監督を務めた『LIFE!/ライフ』もオススメしたい一本です。アメリカの老舗雑誌「ライフ」の写真管理部で地味に生きてきた主人公が、冒険の旅に繰り出す作品ですが、本作が映し出すクライマックスのメッセージは、われわれ働く人間に向けた応援歌です。

「無責任男」シリーズで処世術を学ぶ

「無責任シリーズ」「日本一シリーズ」などのサラリーマンシリーズは一世を風靡した。「ニッポン無責任時代」DVD発売中 ¥4,500+税 発売・販売元:東宝

最後に上司や先輩などとの話のネタに観ておきたい定番のサラリーマン映画を2本。『釣りバカ日誌』は、仕事よりも、趣味の釣りに没頭するハマちゃん(西田敏行)が主人公。会社ではダメ社員の烙印(らくいん)を押されてしまっているハマちゃんですが、どこか憎めない性格です。

ひょんなことから彼は、社長のスーさんと出会い、釣り仲間となります。出世・競争とは無縁ですが、それでも幸せそうな彼の姿は、サラリーマンのもうひとつの生き方を教えてくれているのかもしれません。

また、少し古い映画ですが、植木等さん主演の『ニッポン無責任時代』『ニッポン無責任野郎』などの「無責任男」シリーズもオススメです。

昭和30年代から40年代にかけての高度成長期を舞台に、要領の良さと、口八丁手八丁でスイスイと出世街道を突き進んでいく物語。植木等の底抜けの明るさと、ドライなユーモアの数々。この奇想天外な処世術ぶりは、新鮮な驚きを与えてくれるでしょう。

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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