武器としてのコミュニケーション(その3) 自己完結型の言葉遣いはNGです

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誠意を感じる対話をする相手には、誰でも好印象を持ちます。

「ちゃんと聞かなくては」と相手が前向きになるので、多少言葉足らずでも話の趣旨が伝わることでしょう。

なので、あなたが仕事コミュニケーションを円滑に進めたいなら、誠意を示す対話の工夫を知って損はありません。

自己完結型の言葉遣いは、相手の意欲を下げる

ここで、基本的な対話の工夫である、言葉遣いの基本を1つ紹介しましょう。

それは、断定的な言い方を避けることです。相談や報告したい内容を正確に伝えることは大切です。

ところが「間違いありません、決まっています」といった自己完結型の言葉遣いがあると、「じゃ、こちらから何を言っても仕方ないか」と、相手の意欲が下がってしまいます。

アドバイスや指導といった対話の広がりの機会につなげるためにも、意識していただきたいポイントです。

そして、最後に信頼が獲得できる「言い回し」を意識しましょう、ということです。

相手に伝えたことと、理解されたことは違います。ところが、自分が普段から使う言い回しで相手に理解を求めようする人がいます。これは困りものです。同じ職場でも配慮を欠く言いまわしをすると、信頼を失うことになりかねません。

例えば、英語が出来ない相手に英語で伝えても理解される可能性はゼロです。そこまで極端なことはないとしても、相手に対して難しい、もしくは専門用語を使った言い回しをすれば、相手の理解度は急激に下がります。あるいは、上司は「議事録」と言っていたのに、

「課長、ご依頼いただいたアジェンダが完成しました」 

と、英語に置き換えたら、相手には嫌みにしか思えないことでしょう。あなたが相手から信頼を獲得できるような言い回しをしたいのなら、わかりやすく、時には解説を加えることを意識してください。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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