自転車を解体せずそのまま持ち込み可能としている鉄道路線はローカル線を中心にいくつかあるが、新たに登場した観光列車がサイクルラックを設置しているのは珍しい。
「自転車愛好家は自分の自転車を大切に扱っており、みんなに見てもらいたいと思っている人も多い」と、JR西日本の中村圭二郎・岡山支社長は、サイクルラックを設置した理由を語る。車内に置かれたきれいな自転車を見たら、自分も自転車で旅をしたくなるという人も出てくるかもしれない。
ラ・マル・ド・ボァは岡山―宇野間を運行するが、将来は別ルートでの運行も検討中。「山陽本線を西へ、尾道なんかいいですね。あるいは山陰方面も」と、中村支社長は構想を練る。さらに、岡山は瀬戸大橋を通じて四国と鉄道で結ばれている。“マイ自転車”で四国一周にチャレンジするサイクリストは多い。JR四国の高松駅や琴平駅に乗り入れられたらきっと面白いに違いない。
「この自転車の持ち主は駅に着いた後、どこに向かうのだろう」。そんなことを考えさせるラ・マル・ド・ボァは、観光列車に新たな魅力を付け加えたといえそうだ。
一方、ラ・マル・ド・ボァが走り始めた5日前の4月2日に、実は岡山―津山間でもなんとも懐かしい列車が運行を開始していた。その名も「ノスタルジー」。
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