近鉄特急ビスタカー、今も斬新「2階建て」の伝統 初代は"世界初"、2代目は名阪特急の先駆け

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近鉄ビスタカー30000系 2階建て車両
近畿日本鉄道の特急車両30000系。3代目の「ビスタカー」は4両編成のうち中間車2両が2階建て車両(記者撮影)

近畿日本鉄道の特急列車は名古屋・京都・大阪の大都市圏や奈良・伊勢志摩といった観光地を結び、沿線の通勤と観光の両面の足を担っている。

同社のフラッグシップ車両は名古屋と大阪難波を行き交う名阪特急に投入され、「アーバンライナー」や「ひのとり」がその主役を果たしてきた。

現在は3代目のビスタカー

名古屋・京都・大阪と志摩線の賢島を結ぶのは「伊勢志摩ライナー」「しまかぜ」といった観光特急。最近は大阪難波―近鉄奈良―京都を往来する「あをによし」が訪日外国人観光客に人気のようだ。

こうした中、近鉄特急の伝統を引き継いでいるのが2階建て車両の30000系だ。通常よりも高い階上席からの車窓が自慢で「ビスタカー」の愛称で知られる。

30000系は1978年にデビュー。活躍の場は近鉄の広大な特急ネットワークの多方面にわたり、子どもから大人まで幅広い客層に親しまれている。30000系はビスタカーとしては3代目だ。

【写真】近鉄特急の伝統といえば2階建て車両。歴代ビスタカーは近鉄特急の歴史を物語る。世界初の2階建て高速電車だった初代10000系。3重連で走る2代目10100系の貴重なシーン。そして45年以上現役の3代目30000系の昔と今の姿
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