JR東日本「外国人材の育成」で人手不足補えるか 「特定技能」合格者は現場で就労、他社に拡大も?

軌道整備の研修。教官(左)が外国人研修生たちに日本語で説明する(記者撮影)
「手回しで転換します。どうしますか」
実物大の線路の上で、外国人の研修生たちに向かって、日本人の教官が日本語で説明している。
研修生同士が声を掛け合った。
「それでは転換します」
「はい」
会話はすべて日本語で行われている。
彼らはベトナムやインドネシアからやってきた25人の研修生。日本人に対する研修であれば当たり前の光景だが、外国人に対する研修が日本語で行われていることに驚いた。
鉄道現場にも外国人材
鉄道分野における人手不足が深刻な問題となりつつある。国の推計によれば、2028年度には1万8400人の人手不足が見込まれる。JR西日本が昨年から人型ロボットの保守や点検作業への現場投入を始めたが、まだ端緒にすぎない。人の仕事が完全に機械に置き換わるには長い時間がかかるだろう。
当面の人手不足を埋めるべく期待されているのが外国人材の登用だ。JR東日本が外国人研修生を対象に実施した鉄道分野に関する研修会の様子を取材した。
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