つくばエクスプレス「両端」で動く延伸構想の今 東京方面と土浦方面、茨城県は「一体整備」推し

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つくばエクスプレス 列車
田園地帯に広がる住宅地を駆け抜けるつくばエクスプレス(TX)の列車(記者撮影)

東京・秋葉原と茨城県のつくばの間、約58kmを最高時速130km、最速45分で結ぶつくばエクスプレス(TX)。2005年8月の開業以来沿線は急速な発展を遂げ、この20年ですっかり首都圏の人気通勤路線に成長した。

そのTXには、東京側と茨城側の両方に路線を延ばす構想がある。以前から沿線自治体などが要望している秋葉原から東京への延伸、そして茨城県が掲げるつくばから土浦への延伸だ。同県は2月25日、土浦延伸構想について、東京への延伸と一体で整備することで黒字化が早まるなどとする「事業計画素案」を公表した。

東京側の延伸は、臨海部で計画されている地下鉄との接続も検討されている。TXの「両端」の延伸構想の現状はどうなっているのか。

土浦延伸「赤字想定」が黒字化の理由

筑波大学やJAXA(宇宙航空研究開発機構)の筑波宇宙センターなど、数多くの研究・教育機関が集まる筑波研究学園都市。この玄関口となっているのがTXの終点、つくば駅だ。

【図と写真】今年で開業20周年のつくばエクスプレス。現在の路線と「両側」の延伸構想、そして東京側で接続が検討される「臨海地域地下鉄」はどんなルート?現在の車両、そして開業直後の駅の様子も

同駅から先に路線を延ばす構想は茨城県が検討。県内の人口減少が進む中、TX沿線は人口増加が著しく発展が続いていることから、その効果を県の全域に波及させたいとの狙いがある。2023年6月に、水戸・茨城空港・土浦・筑波山の4つの延伸先の中から土浦を候補に決め、構想の具体化に向けた調査などを進めてきた。

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