「伊勢志摩」が世界経済浮沈の鍵を握っている

先進国は財政出動に同調してくれるのか

13日、IMF・世界銀行の年次総会の討論会で話すIMFのラガルド専務理事(写真:ロイター/アフロ)

今週4月12日、IMFの「世界経済見通し」(World Economic Outlook)の最新版が公表された。世界経済の成長見通しを各国別に示す予測であり、インターネットで誰でも簡単にダウンロードできる 。その筋の通は”WEO”(ウィオー)などと呼んでいる。

今年の世界経済は失速寸前と受け止めるべき

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このWEO、4月と10月に開催される世銀とIMFの合同会合に合わせて年2回改訂される。ところが近年は、状況の変化が激しくて年2回では間に合わなくなり、1月と7月も併せて年4回改訂されている。で、最近は改訂のたびに、見通しは下方修正の繰り返し。世界経済のベースライン見通しは、前回1月に比べて0.2%の下方修正となり、2016年は3.2%成長となった。昨年10月に比べると0.4%もの下方修正である。

以下、最新版WEOの主要部分をみてほしい。

念のために申し添えておくと、「3%成長なら御の字じゃないか」と考えるのは日本の低成長に慣れた感覚である。「先進国が2%で新興国が6%、世界全体では4%はほしい」というのが普通の相場観と言うもの。世界全体で3%台前半というと、これはもう「失速寸前」と受け止めなければならない。ちなみに今年2月に発表されたOECDの世界経済見通しは、前回の3.3%から下方修正されて3.0%であった。つまりIMF、OECDともに、今年の世界経済は黄色信号と見なしているということだ。

ということで、最新号のWEOは”Too Slow for Too Long”という表題がついてしまった。意訳すれば、「かくも長き停滞」といったところだろうか。なにしろ2012年以来、連続して3%台前半の成長が続いている。しかもわれらが日本経済は、前回から0.5%下方修正されて、2017年にはマイナス成長に転じる見通しとなっている。

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