「伊勢志摩」が世界経済浮沈の鍵を握っている 先進国は財政出動に同調してくれるのか

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安倍首相はどうやら、消費増税の延期と5兆円以上の財政出動くらいは腹をくくっている様子。とはいえ、他の先進国が協調してくれるかというと、そこは何とも悩ましい。オバマ大統領はインフラ投資には前向きでも、議会共和党が支出に首を振りそうだ。いちばん財政余力がありそうなドイツは、健全財政至上主義の国である。そしてイギリスは、キャメロン首相がパナマ文書で非難の矢面に立ち、景気対策どころではなさそうだ。

こうして考えてみると、今月から来月にかけての「政治の季節」はまことに重要と言わざるをえない。さしあたっての注目点は、大型連休中の安倍首相の欧州、ロシア歴訪だ。G7への準備が目的だが、はたして財政出動への理解を得られるのか。それにしても、日本が議長国となるG7に世界経済の浮沈がかかるとは思いもよらなかった。伊勢志摩に答えは見つかるのだろうか?

皐月賞はマカヒキの単勝で

さて、今週末はファン待望の皐月賞である。今年の3歳牡馬は強そうだ。きさらぎ賞をぶっちぎりだったサトノダイヤモンド、G1朝日杯を制したリオンディーズ、何かと父ディープインパクトを髣髴とさせるマカヒキが3強。スプリングステークスを制したマウントロブソン、武豊騎乗の実力馬エアスピネルも併せると、有力馬5頭という豪華メンバーになる。

先週の桜花賞では、単勝1.5倍のメジャーエンブレムがまさかの4着に沈んだ。やはり3歳馬は人間で言えば高校生みたいなもの。クラシックレースの緒戦はいわば選抜高校野球のようなもの。番狂わせは大いにありと考えなければならない。

ここは弥生賞を勝ったマカヒキを選択する。それというのも、弥生賞を予測した前回の当連載で、「リオンディーズとマカヒキの馬単をマルチで」と予言して、それがホントにマカヒキ―リオンディーズで来ちゃったんだもの。440円と安かったけどね。ゆえに今回はマカヒキの単勝で。クラシックレースは高校野球のようなもの。最初に気に入ったところを応援するといい。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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