柳下桃子:単位は足りていたので、講義のノートを友達から借りて、出席しないといけない教授には直談判をして、理解をしてもらいました。なんとか4年で卒業できそうです。
毛利優子:私も柳下さんと同じように、子どもを授かったら中絶はしないと決めていたので、わかったときは主人と産む方向で話し合いました。ただ、親はパニックでしたね。3年生だったので、就活どうするの?って。
E:うちは、安定期まで親には言わなかったんですよ。子どもができたとわかったときは、動揺しました。私は3年生で、主人はまだ2年生。でも、私が先に就職しちゃうから役割分担もしやすいし、今は保育園もあるから、もし親に反対されても大丈夫なんじゃないかと。だったら、おろせなくなるまで隠しておこうと(笑)。
一同:強い~!
保育園の入園資格、優先度は「最低レベル」
H:親からは好きにしていいけど、おカネの援助はいっさいしないと言われました。なので、妻が「自分たちだけで生きていける作戦」を考えてくれて。まず都営住宅に応募し、大学の近くに引っ越しました。保育園の入園資格は、学生同士だとアルバイトより低い最低の優先度になるんですね。でも、ラッキーなことに第10希望の、一駅先の保育園に入ることができました。
E:就職活動も震災の影響で全般的にずれ込んだので、みんなに遅れることなく活動できました。
太田:親からの援助なしで、学生の間は金銭的にどうされてたんですか?
H:僕はプログラミングができたので、大学から帰った夜の時間と土日を使って、ベンチャー企業から仕事を受託しアンドロイドのアプリを作っていたんです。いまの会社の初任給より稼いでました(笑)。
学費についても両親の援助はなかったため、大学には待ってもらって、アプリ制作の給料で頑張って支払いました。生活自体は、意外となんとかなりましたよ。
柳下拓也:いや、スキルがあってこそというか。手に職を持っていて、育児しながら在宅で仕事できるのは理想ですね。
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