「産む=キャリアを諦める」ではなかった
太田:皆さん、妊娠は「予期せぬこと」だったのでしょうか?
柳下桃子:正直、できてもおかしくない状態ではあったので、彼にも妊娠したら中絶はしないって言ってたんです。とはいえ「可能性は低いだろう」と思ってたんですけど……。
柳下拓也:だから僕も覚悟はあったんですけど、実際に彼女から連絡があったときは、大丈夫と言いながらも、内心パニックでした。
柳下桃子:2人とも当時は実家住まいだったので、まず親にどう言おうか悩みました。とにかく妊娠・出産について何もわからないから、いろいろ調べて、2週間後にやっと打ち明けました。
一同::2週間? はやい!
柳下拓也:うちはフランクな家庭なのでわりとスムーズに受け入れられたんですけど、彼女は1人っ子で大事に育てられてきたので……。
柳下桃子:母はすごく怒りました。母が思う私の人生はバリバリのキャリアウーマンだったので、「学生で子どもを産む=専業主婦になって自分の道を諦める」って思ったんでしょうね。私は自分の道を諦めたわけではないので、両方やってみせると主張して、最終的に母が折れた形でした。
太田:学校のほうは、休まず出産されたんですか?
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