接待の席でいきなり「恋バナ」はダメですよ! それで自分が得をすることはないのです

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ではなぜ、会食の場で「恋バナをしてはいけない」のでしょうか?その場はもちろん盛り上がります。難しい話よりも他人の恋の話は面白いでしょう。でもその話をしている人のことを「仕事ができる人」と思うでしょうか? 残念ながら「ただの若い男の子」という印象しか残りません。誰かがその彼の話題を出したとき「あ〜あの時、彼女のことで悩んでいた男子ね」ということしか印象に残らないのです。

残念ですよね。上司に連れられて行った接待、普段話せない人とも話ができる貴重な機会なのです。そういうときに「気の利く人」とか「仕事できそう」と思われたくないですか?

彼女の話をし続けた金融会社の男性たち

こういうこともありました。私が個人的にお世話になっている金融の会社の男性たちに初めて食事に誘われたときのことでした。

現地のレストランで待ち合わせして、会が始まりました。ふたりともお酒がとても強い様子。いきなりどんどん飲み始めました。「最近は飲まない男性も多いけど、ふたりとも強いのね~」などと言いながらのカジュアルな食事会。とは言え、彼らに取って私は顧客です。きっと仕事の話もあるのだろうな、今日は何を提案されるのかな〜と考えていました。

最初は近況などを聞いていたのです。そうしたら、その二人がそれぞれに自分の彼女の話を始めたのです。プリクラの写真を見せられて、いかに彼女が嫉妬深くて大変かについて、語り始めました。

「今日もこの食事会がばれたらまたうるさいだろうな〜」

「帰りも遅くなれないんですよ、すごくうるさくて。結婚もしてないのにいちいちチェックされるんですよ」

「僕の彼女はケチで絶対、ごはん食べても支払わないんですよ」

とず〜っと彼らたちの恋バナを聞くことになったのです。何杯もお酒をオーダーし、すっかり酔っ払った彼らは、ずっと彼女の話をし続けてそのまま会は終了。

「楽しかった〜また行きましょうよ」

次につながる仕事の話はいっさいないまま終わってしまったのです。

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