僕らはこれまで、見る阿呆だったわけです。居酒屋で愚痴っているのは、だいたい「上司が言っているのはおかしいんじゃないか」とか、「あれ結局意味ないじゃん」とか言っているよりは、一緒に踊ってしまった方がいいよねと。なので、僕らの合言葉として、「いいね!」があります。安田と最初に話したときも、中身はよくわからないけど、なんかあの踊り楽しそうだよね、「いいね!」と言ってくれることが大事で。「no time ポチリ」という言い方もあって、何かおもしろそうだなと思ったら、考えずに申し込みしちゃえとか。イベントをやるときも、「これってこんなに楽しいんだよ!」と。
安田:遠藤はまさにno time ポチリの神様だよね。
大川:考えて戦略的にやっているわけではなくて、「私これがすごく楽しいと思うの。だからみんなやろうよ!」とひとりで踊り続けているうちに、「あ、なんか楽しそうだな」「遠藤が言うなら楽しいんだろうね」と巻き込んでいくんです。
安田:遠藤は「○○は△□ですごい楽しいからやろうよ!!」って言うんだけど、想いが伝わりきらなくて、みんな「ん???」と(笑)「長野県には小布施っていう町があるんだけど、すごく楽しいから行こうよ!」って言って、結局小布施に月一回くらい通い続けて、富士ゼロックス長野の社長を巻き込んで、業務に近いような活動をしたりだとか。そこをきっかけにして小松でサマースクールを手伝って富士ゼロックス北陸と協力して。
常見:好奇心っていろんな分解の仕方がありますが、結局成長したいとか、変わりたいとか、おもしろいとか、知りたいとか、そういうことで、好奇心って大切ですね。
大川:「わるだ組」には組長がいます。「わるだっくま」という名のクマで、好奇心の化身という設定です。一人ひとりのこころの中にいるから、彼にしたがって、行動せよと。すべての意思決定は、自分の中の好奇心に聞いてやると。5歳の設定なのですが、人間年齢14歳、中二病くらいかなと思っています。
青木:中二って後付けですよね(笑)。
大川:結局みんな、心の中に中二がいるんですよ。
常見:変わりたいという衝動とか、好奇心って大事ですね。パワハラっぽい上司も実はキャラクターを変えたいとか、愛されたいと思っていて、同じようなモヤモヤって、自分も上司も抱いているんだと。
大川:そうですね。若手だけじゃないですね。
常見:みんな上司とか親とか役割を演じているだけなんですよね。
安田:フラットに見たら、みんな同じ人間で、おもしろいものをおもしろいと素直に思えるこころがあるし、やりたいことを持っています。だからおじさんたちもこの企画に注目している。
後輩、部下に対して
常見:今までない仕事をどんどんやっている、イノベーティブな青木さんや安田さんは、業務上後輩や部下に仕事の仕方、楽しみ方をどう教えていますか。
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