意識高い系じゃない人は交流を目的化しない くすぶるぐらいなら誰も消せない火をつけろ

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安田:今、僕がやっているプロジェクトはメンバーを4人預かっているのですが、たぶん富士ゼロックスでは今までこういう働き方をしないだろうなという方法でやっています。単純に言えばプロジェクトルームを作りましょう、コミュニケーションが大事なので、みんなで同じ場所に集まって仕事をしましょうとしただけですが。

当初メンバーによく言われたのが、「こんなやり方をやっていいんですね。自席でマネージャーがいるところでやらないといけないと思っていました」と。彼らは若いのに、どっぷり固定観念に沈んでいると感じました。正解はないわけじゃないですが、メンバーの一人ひとりがどれだけ納得できるかを考えてやっています。いいと思ったことはどんどんやればいいし、自分が正しいと思ったら、やればいいんだと。だめだったら、ちょっと叩かれても、また起き上がるだけだから、やってみたらいいんじゃないと常に言うようにしています。

青木:富士ゼロックスには、「ブラザーシスター制」と呼ばれる人材育成の仕組みがあります。僕の最初のブラザーは、すごいひとだったんです。すごく忙しいにも関わらず、僕に対して時間を割いてくれました。今の自分があるのはその人のおかげだと思っています。

本当に休日も関係なく時間を使ってくれ、僕もそれを継承したかったので、僕のブラザーシスターに対しては、どんなに忙しくても、時間を使うことを大事にしています。最初にどうなりたいかを聞いて、なりたい目標に合った指導をしているつもりです。社長になるために頑張りたいという人にはそういう教育をするし、プライベートを充実させたいといったら、仕事を効率化させるにはどうしたらいいかを教えます。

そこで働く人を知ることに力を注いでもいいのでは

常見:悩める若手社員へのメッセージという切り口か、社内で活性化するためにボトムアップ型で事を興したいひとへのメッセージをください。

安田:もっと会社を好きになるということでいうと、会社に入ると「仕事」と「プライベート」という切り口で会社との関係を分けて見ると思うのですが、自分と「仕事」という時間を共有している人間がまわりにいっぱいいるということにもっと気づいたらいいなと思っています。もっと「仕事」の人間関係を味わうというか、「仕事」を通じていろんな人と出会うというか。

人のつながりが自分の人生も仕事も広げるなと「わるだ組」をやっていて思いました。人と出会うという場が「わるだ組」で、人と出会うことで考え方が変わったり、普段できない経験ができたり、尊敬できる人もできて、それで会社が楽しくなったんですね。もともと会社は好きだったんですが、より好きになったんです。「仕事」を頑張るという目線も大事だと思いますが、自分がいる会社を味わうためには、もっとそこで働く人を知ることに力を注いでもいいんじゃないかと思います。

遠藤 彩子/富士ゼロックス株式会社 ソリューションサービス営業本部ソリューションビジネスプロデュース部  4/1付で富士ゼロックス神奈川から異動。 2011年9月1日入社 業務:SE

遠藤:私は、将来的には、プライベートと仕事をグレーにしていきたいんです。もともとの考えは、「仕事は仕事」「プライベートはプライベート」。プライベートでやっていることは会社のひとに言うのが恥ずかしいという気持ちがどこかにあったんです。だけど、今自分がやりたいことを会社のひとを巻き込んでやることが面白いなと気づいて、それを将来的に仕事にできて、そういうことができる風土になっていったらいいなという気持ちがあります。

悩んでいる若手のひとは、極力いろんな場に出てほしいです。大学って狭い世界で、会社に入っても狭い世界だと思います。「最近の若者はやりたいことがない」とかよく言われる世の中ですが、ただ見つけられていないだけなので、それを見つけられるようにたくさんの場を自分で広げていってほしいと思います。

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